人間情報学部の菅野プロジェクトと佐藤プロジェクトがコラボレーションし、2014年度から「新たなメディアの絵本」に関する研究に取り組んでいます。それぞれの教員が専門としているのは、デジタル・アーカイブと、幼児教育や教育工学。学生が提案する絵本の多彩な魅力が体感できるワークショップ「絵本キャラバン」を順次実施しました。
本実践は、学生がものづくりを行うプロジェクト型学習を、他者と協調しながら気づきや発見を伴う、よりアクティブなものへ移行できるよう研究の一環で行いました。
具体的には、学生が制作した絵本を用いた活動を行うワークショップ「絵本キャラバン」を実践するプロジェクト型学習をデザインし、その効果を評価することを目的としています。
本プロジェクト型学習において学生は、最終的に自分達が制作した絵本を用いたワークショップを実践し、参加者の反応や様子をデータとして習得しています。そのため、「絵本を制作する」ことをゴールとする活動とは異なり、より能動的な学修となることを仮説とし実践しました。近年、「学習者が目標設定をしてその達成のためのプランをもち、プランの各段階における自己の状態をモニタリングして学習行動をコントロールし、評価する過程」としてアクティブ・ラーニングが注目されています。ワークショップにおいて子ども達に絵本を読んでもらうということを想定すること、実践を行うメンバーとの情報共有や実践計画をともにたてていくことなどの活動が、このようなアクティブ・ラーニングにつながるものと考えます。
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